【プラントエンジニア】どんな人がプラントエンジニアに向いているか解説します

プラントエンジニアこそコミュニケーション力必須 転職体験

おつかれさまです、ケビすけです

プラントエンジニアは基本設計、詳細設計、調達、製作、工事、試運転と長きにわたってプラント建設を進めます

そのため、仕事を受注したら、プロジェクトチームが編成されます

メンバーは、社内からプロセス、機械、電気、工事、調達、営業の各部門から選出します

更に、プロジェクトを進めるにあたっては、社外とのやり取りも必要になってきます

購入品メーカー、機械製作所、外注設計業者、鉄骨業者、土木業者、配管業者、保温業者、官庁等が絡みます

そのため、ひとりで仕事を進めることはできない、言い換えるとチームで協力して進める職種です

各分野の専門家と仕事を進めていく必要があるため、コミュニケーションをどれだけとるかが重要です

それでは仕事の工程毎に求められるコミュニケーションについて解説します

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プランニング段階

プランニングでは、現状調査をし、どのようなプラントを、いつ頃、どこに、どのくらいのコストで建設するかを計画します

経済性の評価も本段階で行うため、ユーザーと時間、場所、規模、お金についての綿密に話し合うことにあります

十分に話せていないと、ムリな工期になったり、予算が足りず赤字となるため、聞き漏らしがないように連絡を取り合うことが必須です(必要な情報はリスト化されているはずです)

また受注金額も本段階で提示するため、主要機器の見積りが必要となってきますので、購入品メーカーに期限までに見積もりを提出してもらうように調整が必要です

特に半導体部品は昔に比べて長納期になっているため、最短納入日を確認しておく必要があります

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基本設計段階

基本設計では、プラントのベースプランを作成しますので、ユーザーとのやりとりがメインです

設計条件によりプラントは大きく変わるため、ユーザーと入念に打合せし、互いに共通認識をもってプラントの設計条件を確定させる必要があります

基本設計ではプロセスフロー、ユーティリティ仕様、機器の基本スペック、工程表の作成を行いますので、不明な点は曖昧にせず、ユーザーに確認し、認識を合わせておかないといけません

特に所掌範囲(B/L)は明確にしておかないとユーザーと干渉してしまいますので、よく注意ください

以下の記事では、所掌範囲でよくあるトラブルを紹介していますので、ご参考に↓↓

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詳細設計段階

基本設計を元に詳細設計に移ると、以下の設計が並行して進みます※()内は主にやりとりする人

  • 基礎設計(土木)
  • 架構設計(建築)
  • 配置設計(ユーザー)
  • 機器の詳細設計(機械設計)
  • 機器製作(製作会社もしくは自社製作部署)
  • 電気計装設計(電気・計装・ソフト)
  • 調達(購入メーカー)
  • 配管設計(配管設計業者)
  • 保温・保冷・塗装の設計(保温業者、塗装業者)
  • 官庁申請図書の作成(官庁)※申請はユーザー側

それぞれ設計を進めていくうえで、互いに干渉する箇所は必ず出てきます

例えば、機器をフランジ割の場所を変えてくれたら据付しやすいとかです

自分の思うがままに他の設計者が考えてくれるなんてことは、中々ありません

設計が進んでからでは、誰でも後戻りはしたくないです

そこで、どれだけコミュニケーションをとるかということが発揮されます

大枠な案ができた段階で、互いの設計で干渉するポイントを抽出しておくことが大事です

忘れがちですが、ユーザーは動線、作業性、操作性を大事にします

定期的に進捗を打合わせて、お互いに思い違いがないか打合せするようにしましょう

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機器製作段階

詳細設計と同時並行で機器の製作は進んでいきます

そのため完成してから機器を確認すると、一から作り直す事態になると工期が遅れます

また、品質が求められる昨今、機器の品質は信頼にも影響しますので制作管理が必要です

基本的には製作業者と設計図通りになっているか、進捗に問題はないかを確認します

中には製作にムリがあるある設計図もあります

このような場合はどうしたらできるか、代替策はあるかを打ち合わせます

また、詳細設計が進む中で、機器の設計が変わることもよくあります

ノズルの位置変更や客先要望の追加がよくある例です

その場合はすぐに製作業者に連絡を入れて対応の可否を確認する必要があります

何度もあるのはもちろんいけませんので、ムリなものは無理と判断することが大事です

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建設工事段階

工事が始まると、建設業者や据付業者、配管施工者、保温施工者、電気業者と人が出入りが多くなります

工事部隊の人が指揮をとりますが、プラントエンジニアも任せきりにすることはNGです

外観に問題はないか、配置通りになっているか、ユーザーとの取合に問題はないか適宜確認します

ユーザー側との取り合いを間違えて接続してしまうこともあるので要注意です

工事段階で各業者を見ていると、施工のやりにくそうな場所や注意しているところがわかるので、次回の設計に活かすことができ、勉強になります

何よりコミュニケーションをとっておくと、上手く工事を進めて頂けるので出来にも影響します

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試運転段階

試運転になると、基本的には社内の各部門(機械、電気、プロセス)が正常にプラントが稼働するか確認することになります

もちろんユーザー側とやり取りして、ユーティリティの供給のタイミングや実運転するタイミングを確認しつつ進めていきます

基本的にはユーザーの所有物なので、好き勝手に使用するのは原則禁止です
(家のものを他人に勝手に使用されるのは嫌ですよね)

ユーザーも楽しみにしているので、コミュニケーションをとり、互いに進捗を確認しあうことで、今後の信頼にも繋がります

ベテランの方は、ユーザー側で一緒に試運転した人と仲が良いことが多いようです

将来、一緒に立ち上げたという成果が、お互いの共通の思い出に残り、後々も信頼関係を築けるのであれば、互いにとって喜ばしいことです

是非、試運転ではユーザーとコミュニケーションをよく取り、いい思い出にして頂きたいです
(苦労するほど覚えているもののようですww)

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まとめ

プラントエンジニアは多くの人と仕事を進めていきます

互いに個々の専門性を活かしあうことで満足されるプラントになります

協力するにはコミュニケーションが必要ですが、ケンカも中には起きてしまいます

皆、自分の設計に誇りをもっているため、衝突して当たり前です

基本的には言い方によりますが、ケンカが続く場合は気にしないことが一番です

ユーザーの立場に立って自分が良いもしくはユーザーに提案して決めるのがいいでしょう

コミュニケーションは、仕事の円滑化だけでなく、自身の専門外を学ぶにも役立ちます

会社からはコミュニケーションをとれと言われるかと思います

上司含めて本当にコミュニケーションが上手な人は少ないと思います

目的は相手と情報共有であり、礼儀は必要ですが相手に媚びることではありません

気構えずに話しかけるくらいがちょうどいいかと思います

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