化学メーカーの生産技術に10年間在籍していました
プラントの建設にいちから取り組みたく、プラントエンジニア業界への転職を決めました
この記事では化学メーカーの生産技術とは違うプラントエンジニア業界の魅力を伝えます
プラントエンジニア業界はEPC(設計・調達・建設)そして試運転と一連の工程を担います
何もない更地からプラントを建設し、プラントが稼働するまでを見届けることは魅力があります
化学メーカーからの転職で変わった点
化学メーカーの生産技術職の仕事については、以下の記事でも紹介しています↓↓
プラントエンジニアに転職して変わったことをまとめました
・ 立ち位置:使う側→提案する側
・ 職場環境:現場主体→基本的に事務所
・ 人間関係:社内→社外(施工業者含む)
・ 必要な知識:自社プラントの専門知識→EPC工程※の知識および客先毎の製品知識
※EPCについては「一般法人 電力土木技術協会」のHPをご参考ください
立ち位置
これまでユーザー側だった立場からメーカー側、つまり提供する側に変わります
ユーザーは要望を伝えますが、メーカーは要望を実現することが必要で、悪ければ損失につながりかねません。
そのため、お客様が要求するはプラントを建設するにはモノ・人・時間・コストはどのくらい必要なのか、膨大な情報を収集する必要があります
職場環境
化学メーカーの生産技術職は、現場との距離感は近く、現場にいる時間も長いです
トラブルが起こるとすぐに自分の目で現場を確認することができます
一方で、現在では机上での作業が多く、大半をパソコンとやりあってます
自社のプラントは所有しないため、現場に行くことはなくなりました
現場に行くのは工事段階からです
試運転の時にようやく稼働しているプラントを目にすることができます
人間関係
化学メーカーでの勤務の際は、部署が細分化されておりました
例えばモノを購入する部署、設計する部署、生産する部署と細かく分かれていました
そのため、化学メーカーの生産技術職に従事していた時は、社内のやり取りがメインでした
プラントエンジニアリングでは、圧倒的に社外とのやり取りが増えました
自分の専門領域について、購入段階から試運転まで一貫して責任をもちます
社外のメーカーや客先とのやりとりが必然的に多くなってきます
必要なスキル
化学メーカーでの生産技術に関する知識はもちろん活用できます
化学メーカーの生産技術では化学工学の観点から現象を理解することが多かったのではないでしょうか
プラントエンジニアでも同じように化学工学の知見は十分に活かせます
更にプラントエンジニアではプラントを建設するため、機械・電気・土木のようにと化学工学+αの専門知識が必要となってきます
ひとりで全てのスキルを賄うのは正直困難ですよ
だからこそプラントエンジニアは専門領域毎にスペシャリストがいるわけです
化学メーカー以上に各分野専門のエンジニアがいるため、エンジニアと話し、知識を得るためにはコミュニケーション能力が大事になってきます
プラントエンジニアに必要なスキルは以下の記事でも解説していますので、ご参考に↓↓
化学メーカーからの転職が有利なこと
・ 製造現場における現場力
・ 化学メーカーで築いた人間関係
化学メーカでは身近に稼働しているプラントがあるため、トラブルや製造現場の困りごとなど見えてきます
また実際に運転員の生の声をすぐ聴くことができるため、運転員が作業しやすい環境もわかりますし、プラント運転のノウハウも知らないうちに積んでいるはずです
しかし、プラントエンジニアは設計に特化しているため机上の想定は得意ですが、現場力は弱い傾向にあると思います
そのため、化学メーカーの生産技術職の方はプラントエンジニアの方が経験を積みにくい、現場力や安全意識の高さが有利な点といえます
まとめ
化学メーカーからプラントエンジニア業界への転職について記載しましたが、逆もまた然りです
プラントエンジニア業界から化学メーカーへ転職することで、これまでの知識・経験をこれからは製造現場にそのまま反映され、更に磨きがかかります
どちらの業種の方が良い、悪いということは比べることはできません
是非参考にして頂けると幸いです
つづく
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